ジェンツー、アメリカ生活は踊る

知的障害のある娘とのアメリカ生活

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4才の知的障害児のお絵描きの成長

5歳になる娘ニーナは知的障害を伴う自閉スペクトラム症です

知能レベルはおおよそ2歳ほど

 

そんなニーナのお絵描きが

ここ一年で成長したのでご紹介します

 

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◆4歳0カ月:はじめての顔

ニーナが初めて「顔」を書きました

 

このころ、療育園の先生のマネが大好きで

ホワイトボードを使うことにハマっていました

 

丸をたくさん書くことがあったので、

ニーナの手の動きでも描けそうなもの

ということで、

スマイルマークや非常にシンプルなミッキーを

ホワイトボードに書いてあげました

 

ニーナもミッキーの絵が気に入り、

描いてくれとせがむようになりました

 

それから1カ月ほどして2歳の誕生日を迎えた数日後、

とつぜんミッキーを描いたのです!

初めて書いたミッキー

ちょうど書いているところを目撃してビックリ!

それまで顔らしきものを描いたことなかったのに

突然ミッキーを描くようになったのです!

 

このときニーナはミニーちゃんに夢中で

毎日YouTubeでショーを見たり、

おでかけにぬいぐるみを持って行ったりしていたので

「ただのスマイルマーク」ではなく

「ミッキー・ミニー」が描きたかったのでしょう

 

描いているところを見ると、

どうやら顔の丸の大きさと耳の丸の大きさのバランスを

気を付けて書いているようで、

顔と耳のバランスがうまく書けたものにだけ

目と口を描き入れていました

 

顔をかけるというのは観察する力と、

顔のパーツには何があるかの理解と、

思った通りに趣旨を動かす力が成長した証拠です

 

このホワイトボードブームは

ミッキーが描けるようになってから

1か月ほどで落ち着いてきました

 

たまに思い出したように丸をたくさん書いて、

その中にミッキーが混じっているというカンジ

 

◆4歳6か月:ぬりえブーム

ホワイトボードブームは落ち着いて、

私のスマホに入れたミッフィーちゃんのアプリで

ぬりえブームが始まりました

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◆4歳9カ月:ミッキー以外を描く

ここまでミッキーだけ書ける状態でしたが、

ある日 進歩しました

私には一目で何か分かりました

 

うさぎポケモンのヒバニーです!

www.pokemon.co.jp

 

ニーナの一番お気に入りのポケモンで、

ぬいぐるみをお出かけに連れて行くほど大好きです

 

オレンジの長い耳と、鼻の黄色という配色ですぐに分かりました

 

このあたりからお絵描きブームが来て、今でも続いています

 

◆4歳10カ月

ニーナは私にペンを持たせて

“アレ描いて!”という要求をしてきます

 

「ミッキー」とか「ねこ」とか

描いてほしいものを言葉で言ってくれる時は良いのですが、

言葉にならないものを要求されると

こちらも何を描けばいいのかわかりません。

 

分からないので何かをテキトーに描くと

”それじゃなーい!!!”とニーナが怒りだし、

こちらまでイライラしてしまうので

お絵描きに付き合うことに疲れてしまいました。。

 

それでも手が空いているときは

できるだけ付き合うようにしていたある日

 

片付けをしながらお絵描き長を見てみると、

ミッキーらしき絵に身体が描いてありました!!

身体らしきものに、

手足が生えている様子が見られました

 

ここからより一層、ニーナはお絵描きに夢中になりました

 

◆4歳11カ月

風邪をひいて2週間も園を休んでいる間、

毎日2~4時間もの時間を

ニーナのお絵描きに付き合いました

 

腱鞘炎になりかけました。笑

 

でもその効果があったようで、

ニーナの絵は急成長しました!

 

こちらはニーナが1人で書いた「たぬき」

虫のような棒状の手足から、

丸みのあるキャラクターらしさが描けるようになりました!

 

しかも、成長したのは画力だけではありません

 

言語力や想像力の成長も見られました。

 

 

◆ニーナとのお絵描き方法

ニーナは自分で書くことももちろんありますが、

私の手にペンを持たせて

描いてほしいものを指示して

描きたかったものを完成させるという遊びが大好きです。

 

黒いペンを私に持たせて「ミッキー」と言うと、

私が顔と耳の丸3つを描く

「め」と言われたら目を描き、

「はな」と言われたら鼻を

「くち」と言われたら口を

赤いペンを渡されて「りぼん」と言われたら

示された場所に赤いリボンを描く

 

こんな風に、書いてもらいたいものを

言葉で表現できるようになりました

 

ネコやタヌキにはしっぽを付けたり、

ミッキーとミニーちゃんではリボンの場所を変えたり、

ティーちゃんの時はあえて口を描かなかったり、

洋服にボタンやポケットをデザインしたりするようにもなりました。

 

この遊びで、

「言葉を使うと自分がイメージしたものが伝わりやすい」と

実感できたようです。

 

観察力があるなぁと感心したのは、

ドナルドを描くときは黄色の裸足のままで、

デイジーを描くときは靴を履かせるよう指示してくるのです。

 

言葉が言えず、何を描いてほしいのか伝わらない時は

ニーナも私もイライラしがちでしたが、

言葉で伝えてくれるようになってすごく楽になりました。

 

ニーナも思い描いたものが形になるのが楽しいし、

私はニーナが何を考えているのか可視化できて大変興味深いです。

 

まぁ、3時間も4時間もつきあうのは

かなり厳しいものがありますが。笑

 

特にここ1か月の急成長は

私が頑張って付き合ったから!

と思って、今後のモチベーションにしたいと思います。

 

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自閉症や知的障害と言っても

程度や興味の有無などかなり個人差が大きいので

何かの参考になるかは分かりませんが、

ニーナの場合をご紹介しました。

 

お絵かきにハマったここ1~2か月の成長を見ると

たくさん書いただけあるな~と感心します

 

好きこそもののなんとやら

 

本人が楽しいと思って集中できることに

これからも寄り添ってあげたいなと思います。